国際会議に参加するためにマレーシアのペナン島に行ってきました。人生初の海外ということでいろいろとスマホにも画像が残っていたので、これの有効活用もかねて紀行文風にまとめてみようと思います。国際会議の話よりもご飯とかそういう話が多めです。

そもそもペナンってどこよ?

大学が現地にキャンパスを持っているという背景がなければペナンという地名はおそらく一生知ることもなく、リゾートと言われて思い浮かぶ地名はハワイかバリ島だったと思います。

場所はマレーシアの首都・クアラルンプールから見て左上の小さな島で、中心部のジョージタウンは町並みが世界遺産に登録されているらしいです。先述の大学のキャンパスとか、大手企業の工場もあるので、観光地と言いながらも工業地帯でもあるという不思議な場所です。

私は学会会場の兼ね合いもあって島の北部にあるBatu Ferringhi(バツーフェリンギ、と私は読んでいましたがイマイチしっくりくる読み方が分かりません)のリゾートホテルに滞在していました。ホテルの近くで中華訛りが強めな日本語で客引きをしていたTシャツ屋のおっちゃんによると、昔は日本人もかなり来ていたらしいです。

本島と比べれば小さい島ですが、国際空港があるのでシンガポールやクアラルンプール、あるいは私のように香港を経由して行くことができます(日本からの直行便は無い)。

1日目

今回の私のルートは中部国際空港(セントレア)から香港経由でペナン入りするコースにしました。出国の場合は2時間前に着いていないといけないという原則を知らなかったので、適当に何も考えずに朝10時発の便をとってしまい、朝4時起きでタクシーを使って最寄り駅に行かなければいけなかったのが最初の誤算でした。

セントレアから香港まではおよそ4時間、乗り換えて香港からペナンまでがまた4時間ほどかかるので、移動だけでほぼ半日かかります。

なにせ初めての海外なので、体験すべてが新鮮でした。最初の機内食の選択肢が、あのテンプレ的な「Beef or Chicken?」だったり、香港国際空港にある日本のおみやげ屋((なんでここにあるんだ?って感じでしたが))の価格が日本円に換算すると桁が1個多かったりとか、出発ゲート変更であのだだっ広い空港の端から端を徒歩で移動させられたりとか。香港―ペナン間のドラゴン航空で、最近はコスト削減で出ないと聞いていたハーゲンダッツがエコノミーでも出てきたのはちょっと感動でした。

現地に着いたのは夜10時くらいだったので、アクティブな同級生に誘われてホテルから徒歩5分くらいのところにある、地元民向けっぽいお店のミーゴレンを食べました。3口食べたくらいから声が天龍源一郎になるくらいには辛かったですが、日本の辛味とはまた違った感じで、私は嫌いじゃなかったです。 現地民向けだからかも知れないですが、価格も5RM(150円くらい)でとてもリーズナブルでした。もっとも、他の場所でもお酒を頼まなければ基本的に食費に関してはかなり安く上がります。

ミーゴレン(けっこう辛い)

ミーゴレン(けっこう辛い)

宿泊先は「ベイビュービーチリゾート」にしました。ホテルの部屋はスタンダードルームとはいえ海に面した方の部屋で、波音が聞こえるいい部屋でした。レビュー通り築年数を感じる建物で、ドロワーテーブルに虫がよく這っていたりして少々嫌な気分にはなりましたが、5泊でサービス料等込みで5万円は周辺のリゾートホテルの価格帯からすれば安い方だと思いますし1人で泊まるには十分でした。

2日目

外が明るくなってやっとホテル周辺の景色が見えるようになりました。ビュッフェ形式の朝食会場からもプールとフェリンギビーチが見えます。もっとも、泊まったホテルの名前からして「ベイビュー」なのですが(笑)。

ただ、海は格別綺麗というわけでもなく(むしろ汚いし波も高い)、近辺のホテルもプール付きが多いので海に入っている人を見たことはほとんどありませんでした。

…というか、海への通路にこんな看板が立ってましたしね。

「クラゲがいるから泳ぐなら自己責任な!(意訳)」

「クラゲがいるから泳ぐなら自己責任な!(意訳)」

この日の昼間はプレカンファレンスのためにUSM(マレーシアサインズ大学)のペナンキャンパスに行っていました。

ホテルに戻ってきてから、旅の疲れもあってすごくお酒が飲みたかったので「ロングビーチカフェ」へ。ここは小さな料理屋の集まりというか、言ってしまえば多国籍料理のフードコートみたいな場所で、マレーシアの料理だけではなく中華やケバブ、日本式の鉄板焼きのお店など、さまざまな料理が楽しめます。

ロングビーチカフェ。上の看板はドリンクメニューで、正面奥のカウンターで注文する。

ロングビーチカフェ。上の看板はドリンクメニューで、正面奥のカウンターで注文する。

注文の仕方がよく分からないのでちょっと戸惑いますが、要約するとこんな感じです。

  1. とりあえず適当に席を決めてテーブル番号を覚えておく。混んでると注文している間に誰かに座られそうなので、できれば2人以上で行ったほうがいいかも。
  2. 食べたい料理のお店で注文し、テーブル番号を伝える。この時はお金を払わなくていい。
  3. 席に戻って料理の到着を待つ。
  4. 料理が届いたら、持ってきた人にお金を払う。
  5. 食べ終わったら、テーブルを巡回してるおばちゃんが食器を下げてくれるので、そのまま席を立ってもOK。

こうして注文したのが下の料理(四角い牛肉ハンバーグみたいなのと野菜を炒めたようなやつ。12RM=約360円)。タイガービールは観光客の行くお店ならほぼ間違いなく置いてあるので飽きるほど飲めますが、写真の小瓶サイズで10RM(約300円)なので、日本と値段はそう変わらないです。

余談ですが、この時私は1人で食べに行ったので席取りにとても苦労しました。ビールを飲みかけで次の料理を注文しに行ったら、その間に片付けのおばちゃんにビールもろとも片付けられてしまいました(涙。もしこれからロングビーチカフェに行く人はぜひ複数人で行きましょう。

ラクサ。見るからに辛いけど癖になる味。5RM(約150円)。

ラクサ。見るからに辛いけど癖になる味。5RM(約150円)。

3〜4日

3日目・4日目は国際会議の本会議で、発表を聞いたり夕飯もバンケットなのであまり市中に繰り出すこともなかったのでダイジェストでいきます。

休憩時間に行った足つぼマッサージ。めっちゃ足が綺麗になった(笑)

休憩時間に行った足つぼマッサージ。めっちゃ足が綺麗になった(笑)

発表前の景気付けに飲んだエナジードリンク。カフェイン量は日本のレッドブルと同じくらい。

発表前の景気付けに飲んだエナジードリンク。カフェイン量は日本のレッドブルと同じくらい。

ちゃんと発表もしました(の一言で終わりにしたい…)

ちゃんと発表もしました(の一言で終わりにしたい…)

発表後のボスとの会食。どれも美味しかった。ごちそうさまでした。

発表後のボスとの会食。どれも美味しかった。ごちそうさまでした。

5日目

この日で実質的に最終日でした。本学のペナンキャンパスを見学し、ジョージタウンを観光しました。セントジョージ教会とか、いろんな宗派の寺院?などを案内してもらったのですが、アジア訛りの英語がよく聞き取れなかったので今ひとつ何がなんだか分かってません(笑)。割と古めかしい町並みの中を猛スピードで車が行き交う、不思議な雰囲気の街でした。

面白かったのは、至る所で見られるストリートアート。壁に書かれているのに立体的でちょっと笑えるような絵が多く見られました。ちなみに1枚目の画像で「OFFICIAL POKESTOP((ポケストップに公式も非公式も無いと思うんだけど…))」なる看板があるように、この近辺はポケストップがいっぱいありました。

私もこんな感じで遊んでました。

ちなみに、このアートはペナンのおみやげTシャツにも描かれてたりします。

ちなみに、このアートはペナンのおみやげTシャツにも描かれてたりします。

この後はホテルに戻り、翌朝早くにペナンを出発して帰国しました。

海外旅行初心者でも割と楽しめるかも?

最初は少しマレー語を勉強すべきかなぁと思ったりもしましたが、観光地ということもあってか基本的に英語で通じますし、フェリンギビーチの露店やホテルでは日本語が通じるケースもありました。 唯一困ったのはロングビーチカフェでビールを頼もうとした時、「What kind of beer?」と店員さんに尋ねたところ3種類くらいの名前をブレスもなくものすごい速さで喋られてほとんど聞き取れず、結局最初にかろうじて聞こえたタイガービールを頼まざるを得なかったことくらいで、あとは料理を指差したりとかすれば、英検3級みたいな感じの英語力でも、最低限ご飯は注文できます(笑)。

フェリンギビーチのナイトマーケットで、見るからにパチもんの時計を売ってる露店を冷やかしていた時にコワモテな店主に「いくら(で買う)!」と詰め寄られた時はさすがに苦笑いして「I’ll come back next time.(また今度ね…)」と言って逃げてきましたが、基本的に押し売りのようなことはしてこないですし、物盗りにも遭いませんでした。 せいぜい気をつけるべきは交通マナーとかでしょうか…車がけっこうな速度で走ってるので怖いです。タクシーも容赦なく飛ばすので乗っていてヒヤヒヤしますが目的地には割と早く着きます。

物価に関しては、場所にもよりますが日本よりは少し安いかな、程度かと思います。空港でほとんど両替してしまったので1RM=30円で計算していましたが、市中で両替すればもう少しレートはよくなります。 飲食費は先のロングビーチカフェや地元民向けっぽいリーズナブルなお店であれば日本円で500〜1000円程度でも十分満足できると思います。麺類はけっこう安め(5〜10RM、150〜300円)です。おみやげもお菓子類はかなりリーズナブルなので、大量に買ってばら撒くこともできます。

海外って面白いわ、やっぱり。

…とまぁ、5泊6日ということもあってペナン、特にバツーフェリンギをだいぶ満喫できました。日本とはまた違った気候と人々の行動様式がとても興味深く、たまには海外に出向くのも面白いなと思えた5日間でした。

ここには書いてないですが、現地のネット事情やナイトマーケットの話など、まだネタはありますので気が向いた時にでもまた書いていこうと思います。

 活力「に」スティック!!

活力「に」スティック!!